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生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本一周 east[109]

投稿日:2013年11月17日

北海道の心臓部を一回り

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2008年12月10日

「積丹半島一周」を終え、岩内に出た。ここからは蝦夷富士の「羊蹄山一周」だ。
 国道276号→国道5号→道道478号→道道97号→道道66号というルートで羊蹄山を一周した。
 国道5号の倶知安峠を越えると、正面には羊蹄山(1899m)が見えてくる。青空と雪の対比がじつに色鮮やか。日本各地に郷土富士はあるが、その中でも蝦夷富士は群を抜いて美しい。
 倶知安から「京極ふきだし湧水」に行く。この京極の湧水はまさに羊蹄山あってのもの。ぼくは名水めぐりが大好きだ。日本各地の「湧き水」を飲み歩いているが、この京極ほど膨大な水量の湧水はそうはない。
 ふきだし口から流れ出る湧水は、そのままかなりの水量の川になって流れていく。自然の驚異というか、不思議な光景を目の前で見ているような気分になる。
「京極ふきだし湧水」の1日の湧水量は8万トン。それは30万人分の1日の飲料水に相当するという。人口30万といったら、北海道第2の都市、旭川がそのくらいだろうか。京極のこの湧水ひとつで、旭川市民の1日の飲料水になる計算だ。
 羊蹄山の周辺にはここを含め、全部で17ヵ所に湧水があるという。そのほとんどが標高220メートルから260メートルの間で、京極の湧水は標高245メートル地点になる。これら17ヵ所の湧水の合計は1日で50万トン。京極の湧水はそれらの中でも最大だ。
「京極ふきだし湧水」は超人気の湧水。ふきだし口のすぐ横には水汲み場がある。そこでは大勢の人たちがポリタンに水をくんでいる。羊蹄山の湧水を何杯も飲み京極を離れた。
 倶知安町から真狩村を通り、ニセコ町へ。それぞれの町や村の絶景ポイントから羊蹄山を眺めた。こうして蝦夷富士の羊蹄山を一周すると、北海道の心臓部をぐるりとひとまわりしたような気分になる。そしてニセコからは国道5号→道道267号で日本海に出た。

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倶知安から見る羊蹄山
「京極ふきだし湧水」


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真狩から見る羊蹄山
ニセコから見る羊蹄山


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